セーターと母と仲間と (10)編んであげる

  • 2016.02.22 Monday
  • 23:26
手編みのセーター賞賛大作戦手

のはずでしたが、
「持って歩いてちょこちょこやるよー」と言っても、
仕事は忙しいし、病院にも行くし、なかなか時間がとれません泣き

そもそも、編み物超初心者なので一目ずつ、丹精込めて丁寧に…

ネコ:つまり、遅いんですね。
kyu:はい。
にやりネコ:セーターどうなるにゃ。

 heart heart heart

会社の親睦日帰り旅行まであと1週間を切ってしまい、
妄想うっとりのエネルギーも枯渇気味で
ピコンピコンピコン、点滅する胸のタイマー。シュワッチ!

にやりネコ:余計なこと言ってにゃいで。
kyu:はい。

ようやく実現の困難に気が付き始めたmiko-miku汗
会社に行く足取りも重くなる一方です。

miko-miku:おはようございます(声小さい)。
ヤブさん :わー素敵なセーター。
miko-miku:まだです。
ヤブさん :え〜、持って歩いてちょこちょこやってるんでしょ。
miko-miku:ま、まあね。
ヤブさん :がんばってね。セリフ一所懸命練習してるんだから。
miko-miku:なんだか嬉しそうですね、ヤブさん。
       うー、負けるもんか。絶対仕上げてみせますよ!

 heart heart heart

でも病室で明らかにしょんぼりムードのmiko-miku。

お見通しの母が笑いながら言いました。

「そうは簡単に進まないでしょ。」

「え、セーター? うーん、頑張ってるんだけどねー」

「どんな感じ?」

「えへへ」

照れ笑いと共に取り出した編みかけの前身頃に
母が思わず吹き出しました。

「あー、これは厳しいわね」

「なかなか進まなくって…。思ったよりたいへんだな。エヘ。」

茶化して言ったつもりでしたが、母は真顔で答えました。

「時間ないものね。家のことも全部あなたに任せちゃって」

あーだめだめ。それ言わなくていいよ、お母さん。
労ってもらったりすると、すぐ泣きじわっときちゃうから。

「ちゃんとやってるからね。大丈夫、大丈夫。
お父さんも手伝ってくれるし。新聞とか、ウヒヒ。」

ちり紙交換エピソードを思い出し、二人でちょっと笑い顔。
母が不意に言いました。

「置いていきなさい。お母さんやってあげるから。」

「え? えー、いいよ。そんな、入院してるお母さんに
編んでもらいましたなんて大ひんしゅくだもん」

「いいから。ただし間に合うかどうかわからないわよ。
でも、とにかく置いていきなさい。編んであげるから。
目を減らすところとかできないでしょ。」

「できないっ。減らすもなにも全然進んでいかないんだよ。
困ったなーと思って。でも、いいのかな。ホントに頼んでいいの?
ごめんね、お母さん。こんなことさせちゃって。
絶対無理しないでね。」

思いつくのはいいけど、いつも1人ではやりきれなくて、
結局助けてもらうmiko-miku。トホホ。

申し訳ない気持ちと、
助かったー!と、ほっとした気持ちと
もうないと思っていた母の手作りに触れられる嬉しさと

病院を後にしたmiko-mikuに
いろいろな想いがこみ上げてきました。

(続きます)
 
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