違います!から 老後についての一考察

前々回の「違います!」の記事で書いた

コショウ転じて爪楊枝の話を

同い年で性格のよく似ている従妹(2か月下)のイホちゃんに話したら、

悔しいことに、したり顔で

「わかるよ。それが老化ということなのよ。」と。

「でも思い込みが強いのは昔からだから老化とは関係ない…」と私。

「違います。そこじゃない」

「え、どこ?」

「くみこちゃん、驚いたんでしょ、すごく」

「そう。だってコショウの瓶を振ってたら爪楊枝が出て来たんだよ。これが驚かずして…」

「それが老化なの」

「え」

「しばらく驚いたままだったんでしょ」

「そう」

「それがまさしく老化なの」

「 … ? 」

「若い時は爪楊枝が出て来た瞬間に間違いに気づくのよ。そもそも若い人はコショウがほしいのに間違えて爪楊枝の瓶を取らないの。もし間違えちゃったらその瞬間に恥ずかしいとかバツが悪いとかいう気になるのよ。年をとるとそうならないの。なれないの。すぐ反応できなくてしばらく驚いたままなの。くみこちゃん赤面しなかったでしょ」

「赤面? しませんよ。純粋に驚きに満ちたのです」

「それが老化です」

と、再びイホちゃんの解説が。

こうして60代となった仲良しの従姉妹2名の老化に関する考察は

延々と続くのでありました。