アレサがママを叱る
「ママ、かなり焦っているみたいだけど」
「アレサさん観察力がすごいですね」
「誰でもすぐわかるにゃ」
「かなり急いでいます。話しかけないで」
「何がそんなに忙しいにゃ」
「チラシを作ってるんです」
「いいにゃ。新しいイベント企画かにゃ」
「3月12日の『ヨミトリ君と麻痺手で遊ぼう♪会』のです」
「えっ?!3月12日は来週の土曜日にゃ。もうすぐじゃにゃいか」
「はい」
「なんで今頃にゃ」
「今回のご案内はここのホームページとSNSで通知すればいいかなと思ったんだけど」
「思ったんだけど何にゃ」
「応援してくれている人が『チラシがあった方が声を掛けやすい』って」
「確かに」
「で、作り始めたんだけど、なかなか上手くできなくて焦ってるところです」
「チラシは効果的にゃ。でも今からじゃ間に合わないにゃ」
「だから頑張ってます」
「出来上がってもチラシ配る時間がないにゃ。散らないチラシにゃ。」
「きびしいですね、アレサさん」
「早く気持ちを切り替えるのにゃ。他にいろいろやる準備があるにゃ」
「いいえ、頑張ります」
「やめにゃさい!」
「中途半端はだめだってアレサさんが言ったじゃないですか」
「にぇ?」
「始めたらちゃんと最後までやり遂げなくちゃだめだって」
「言ったにゃ…。だけど今は物事の優先順位をよく考えるのにゃ」
「止められません」
「やり遂げるには、まず時間の余裕にゃ。計画性にゃ」
「計画性。計画といえば、遊ぼう♪会では麻痺手で楽しめる楽しいゲームを計画してます」
「それはいいことにゃ。でも」
「一番好きなのは『ぐるぐるレース』というゲームで、むふふ、これが面白いのなんのって」
「ストップ。その話はまた今度にゃ」
「ぐるぐるが」
「止めにゃさい!ぐるぐるまで言い始めるとますますチラシが遅くなるにゃ」
「はい。チラシ作りがんばりますけど、そのぐるぐるが」
「チラシ!!」
「はい~」
はたして「麻痺手で遊ぼう♪会」までにチラシは完成てきるのか。ママにはハラハラさせられてばかりにゃけど、一所懸命やっているようにゃので、皆様、応援よろしくお願い致します!